| 【 ウメ(梅) 】
「高津の宮の昔より・・」で始まるのは大阪市歌。
三番の歌詞に「東洋一の商工地 咲くやこの花さきがけて よもに香りを送るべき・・」の
『この花』は「梅」の花であり、『・・昔より・・』の言葉
には、おおいにうなづける。
「梅」は中国では「君子の花」
「花中の王」といい、国花。
万葉時代に九州太宰府を経て、
奈良の都にもたらされたという。
当時の知識人達は文化の進んだ中国へ留学し、かの地の人々の暮らしを取り入れた。
舶来を好む風潮は今も昔も変わらず、何だか微笑ましい。
北の天満宮→
このころは「花」といえば「梅」をさし、花見の宴も盛んで、歌も多く詠まれた。万葉集4500首余りの内、萩を詠んだものが141首で一位、「梅」は
二位で119首とも129首ともいわれている。
ちなみに、桜は四位42首。当時は桜よりも好まれていたようだ。
厳寒に耐え、春 早々に花を咲かせ 芳香を放つ白梅などは、まさに
「百花の長」にふさわしい品格。
別名は「匂草{ニオイグサ}」「春告草(ハルツゲグサ)」とも呼ばれ「花」と「枝振り」と「香り」を楽しむ花木である。
和歌山、南部梅林の白梅は「一目百万本 香り十里」と、その美しさは白い絨毯敷き詰めたようだと言われている。
古代には、一重咲きの白梅や野梅(ヤバイ/野生の梅)が主流だったが、今は多種多様。白梅・紅梅、一重咲き・八重咲き、しだれ梅 等々。
菅原道真公を慕って、一晩で太宰府に飛んだといわれる「菅公の飛梅」は、野梅性の
白梅。
太宰府天満宮の本殿に向かって右前に、新年一番に花をつける。
←「しだれ梅」北の天満宮
観賞用・食用として用いられ、新年の松竹梅などはその筆頭。
実は「梅はその日の難逃れ」と言われ、朝の食卓にのぼる。
殺菌作用があるため食あたりを防ぐ。
そういえば、お弁当に梅干はつき物。
梅肉エキス(下痢止)のお世話になったこともあったっけ・・等など。
又実を燻した鳥梅(ウバイ)は、奈良月ヶ瀬の名産。
下痢止め、熱さまし、咳止めに効く。「梅酒」「梅茶」「梅酢」など・・見渡してみると、昔から身近にあり、非常に有益な植物なのである。
*中国原産/バラ科サクラ属/同科・属に「サクラ」「モモ」
←大阪城梅林
92品種、1,150本
開花2月上旬〜3月上旬
*撮影:地坂 肇 さん
※大阪市歌
大正十年三月制定、全国から公募。森鴎外・幸田露伴ら五氏が審査。
香川県三豊中学校の堀沢周安氏入選。(賞金500円)
作曲は東京音楽学校助教授の中田章氏
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