季節の『花物語』
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< 日本人と花 >
『 あしひきの 山の間照らす 櫻花  この春雨に ちりゆかむかも  』
(万葉集 作者未詳)

これは、山あいの桜を詠んだものですが、『万葉集』は、わが国最古の歌集です。 五世紀半ばから八世紀にかけてつくられた歌が、4500首あまり。
その中で、野山の花や草木をよんだものは1700首にも及び、登場する植物の種類は150種類にも余るといわれています。


とくに古来から、「花」といえば「櫻」をさすことが多かったようで、日本人にとっては、特別なもの、国花にもなっています。
お花見・夜桜・花吹雪・花あかり・花便り・桜餅・桜茶・・等など、暮らしのなかはいつも「桜」がいるようです。
農耕民族である日本人は、「花暦(はなごよみ)」を頼りとし、花の開花で「その時」を知りました。「さくら前線」は、あまりにも有名ですが、ほかに、椿・梅・日本水仙などの前線もあります。春の花は南から北へ走り、秋の花は北から南へ走るのです。
そう、南北に細長い日本には『四季』があるのです。
それゆえ、ゆたかな感性が磨かれ、素晴らしい 歌も うまれたの でしょう。



日本古来の植物も、とおい昔に中国から渡来したものが多いのですが、 近年は、ヨーロッパや東南アジア等からの輸入花で、生花店の店頭が華やかに彩られています。・・が、その中で、妙に目新しく感じられるのが「日本古来からある花達」。
それには「なつかしさ」「やすらぎ」などが、感じられます。

西洋一辺倒に、少々疲れて来たのかもしれません。 家具やカーテンなどインテリアの世界でも、「和モノ」に注目が集まっているとか。

もっと、日本のよさを掘り起こし、楽しんでみましょう。

まずは「名前を覚えること」、そうすると「呼んでみたくなる」「そばに置いてみたくなる」のです。
共に暮らす家族の一員に加えてみましょう。

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